僕です。

車椅子とかソフトウェアとかコーヒーとか本とか

引っ越し

引っ越した。

約2年過ごした戸越の旧居を引き払い、新居は押上、スカイツリーのほど近く。 いろいろな面で快適になりとても良い。

2年間旧居で生活してみて、私程度の障害で常時車椅子で生活する人間が物件選びの際に気を付けないといけないことに何点か気付いたので書き留めておく。

1. 玄関脇の洗濯機置場は最悪

玄関に入ってすぐ脇の部分に洗濯機置き場があるような構造の部屋。これは最悪だ。絶対に避けなければならない。 玄関で室内用の車椅子に乗り換える運用をしている場合は尚更だ。絶対に避けなければならない。 理由は容易に想像がつくと思うが、乗り換えるために車椅子を置かなければならない関係で洗濯機の運用が極めて面倒になる。 車椅子を乗り換えない生活をしている場合でも、玄関には大抵下足を脱ぐためのスペースに段差がある。 この段差のせいで洗濯機の運用が極めて面倒になる。

重ねて言う。 玄関脇に洗濯機置場がある部屋は何があっても避けるべきだ。 2年間、とても苦労した。

2. 独立の洗面台が欲しい

ここでは風呂トイレ別の物件であることを前提に話す。 一人暮らし向けの物件だと風呂の中にしか洗面台が無い部屋が割とメジャーだが、日常用の車椅子に載ったまま風呂の中に入るのは極めて困難、言ってしまうと不可能な場合が多い。 かと言って歯を磨いたり顔を洗ったりするのにわざわざ風呂用の車椅子に乗り換えたり風呂の台に乗り換えたりするのは現実的ではない。 その結果、キッチンのシンクで洗面も行うことになるため物が増えキッチンが狭くなる。 また運用法にもよると思うが、正直に言ってしまうと少なくとも私のような運用でカテーテルで導尿している人の場合には集めた尿を洗面台に流すのが一番楽だ。 かと言って、一人暮らしで誰も気にしないとは言えさすがにキッチンのシンクに尿を流すのは抵抗がある。

以上のことから、特にカテーテルで導尿している人の場合には独立の洗面台があると生活が格段に楽になる。これは間違いない。

3. ベッド下の収納は諦めるべき

ベッド下のスペースが無駄になるから衣装ケースなどを置く、というのは一般的だと思うが常時車椅子に乗る必要がある人間にとってこれはあまり得策ではない。 何故かと言うとケースの中身を出し入れするのにとても苦労するからだ。 ベッドの下の衣装ケースにしまってあるものを取り出すために目一杯前かがみになるととても苦しい上、時折車椅子から落ちたりする。

4.無くなるのが恐ろしいからとカテーテルを異常に節約しすぎるのは良くない

↓こうなる。 f:id:almichest:20170520215612j:plain

最後になるが、一人暮らしせずに済むならそれに越したことはない。

吸引器具とハッカの結晶

吸引器具とハッカの結晶を買った。

柘製作所(tsuge) ハッカ・スペアー #50740 ×5パック

柘製作所(tsuge) ハッカ・スペアー #50740 ×5パック

Twitterのタイムラインを眺めていたら誰かが呟いていて興味を引かれたため。

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強く吸いすぎると当然のように蒸せるが、それにさえ気を付ければなかなか爽快で良い。 そして煙草より圧倒的に経済的で、不快な臭いも発せず、何より(恐らく) 健康に害が無いのも魅力的。

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学 を読んだ。

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

これまで「ベイズ」という名のつくものすべてに対して苦手意識があったのだが、 事前確率などは高校数学にも含まれるようなものだしちゃんと学べばそこまで難しいものではないだろう、と一念発起。

ベイズ推定の基礎はなんとなく理解でき、多分高校の基礎レベルの問題なら公式を当てはめて解けるくらいにはなったと思う。 確率分布やベイズ推定の初学者にはおすすめできる本だと思う。 ただ、積分や階乗などの知識を前提としない書き方になっている割には統計に関しては変に高級な内容が扱われているのでそのあたりには注意。

後半ではベイズの定理を拡張する形でベイズ統計にも触れているのだが、ここは若干辛かった。本のタイトルからむしろこっちがメインな気もするが。 補強するために次はこのあたりでも読んでみようかと思う。

Think Bayes ―プログラマのためのベイズ統計入門

Think Bayes ―プログラマのためのベイズ統計入門

キャスターの清掃

昨年の春、約1年前に購入した車椅子のキャスターが酷いことになっていたので掃除した。

Before

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After

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ついでに油を差した。 使ったことがある方も多いと思われるこれ。

KURE(呉工業) 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004

KURE(呉工業) 5-56 (320ml) 多用途・多機能防錆・潤滑剤 [ 品番 ] 1004

メンテナンスは大事だ。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ) を読んだ。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

先日の「うつヌケ」と似たようなテーマなこともあり、特に感銘を受けるようなことは無かった気がする。 ただ、「辛くなったら心療内科に」というテーマで実際の精神科医 (ゆうきゆう先生) のコラムが載せてあるのは、心療内科に対する心理的ハードルを下げるのに一役買っていてとても良いと思った。

かく言う自分も、かつて

「兄のことを考えるだけで死にたくなる、しかし嫌でも兄のことが頭に浮かんでくる。内容が内容だけに家族には相談できない」

という状態に陥ったときに実は心療内科のお世話になったことがあり、(これも確かゆうきゆう先生のおかげで心療内科の存在を身近に感じていた影響があったと思う) 「お金を払えばプロが親身になって話を聞いてくれるから気兼ねなくなんでも話せる」という状況に助けられた覚えがある。 当時は意識しなかったが、無駄な薬なども処方されなかったため、今思えば良い医師に当たったのだな、と。

(自分の場合は結局数回通ってカウンセラーに思っていることを全て細かく話すことで落ち着いた。)

なお、ソニーを辞めたのは当時の仕事がクソつまらなかったから、というのが主な理由で、残業や人間関係でメンタルをやられたとかそういう話ではない。念のため。

近年は時代を反映してかこのようなテーマを親しみやすく扱っている本が増えたので、一冊くらいは読んでおいてもいいかもな、と思った。

数学ガールの秘密ノート やさしい統計

数学ガールの秘密ノート/やさしい統計 を読んだ。

同シリーズの他の作品の例に漏れず最初の方は簡単な内容ばかりだったので「ほ〜ん」と流し読みしていたら第5章「投げたコインの正体は」でちょっと高級な話題が出てきて若干詰まった。

とは言え、テトラさんに対する主人公のアドバイスがあればそこまで悩むことは無いと思う。 完全に初学だと若干辛いかもしれないが、高校数学の知識があれば十分。 そして珍しく、エピローグの話題は安心して読めた。

このシリーズのベイズ統計の本が出たら是非読みたい。

以下、自分用のメモ。

### 期待値の線型性

### 仮説検定
* 帰無仮説、対立仮説
* 検定統計量
* 危険率、棄却域

### チェビシェフの不等式
* 母集団、標本、標本から推測した母集団

### 大数の弱法則
* 相対度数

### 付録
* 二項定理の微分