さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで
さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで を読んだ。
さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで (文春e-book)
- 作者: 高田かや
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/02/03
- メディア: Kindle版
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19歳まで自給自足を旨とする集団が集まった村の中で過ごした女性の自叙伝。 本人はカルトと表現しており、実際世の中でもカルトとして扱われている集団なのだろうが、一生この世界しか知らずに過ごすのもそれはそれで幸せなのでは、と感じた。 恐らく、作中での語り口や表現が穏やかなためそのような印象を受けたのだろうとは思うが。 とは言え、既に外の世界を知ってしまっている身としては絶対にこの中で暮らすことは出来ない。
このカルト集団の名前なども恐らく調べればすぐにわかるのだろうが、何故か気が進まず調べていない。 結婚相手と知り合った経緯がサラッと書かれている割にはなかなかインパクトが大きかった。
日本の中のカルトを感じたい方は是非どうぞ。
少年は戦場へ旅立った
少年は戦場へ旅立った を読んだ。
- 作者: ゲイリーポールセン,Gary Paulsen,林田康一
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
- クリック: 28回
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ストーリーが進むに連れ変化する主人公の心境と、戦場の生々しい描写がとても楽しめる作品だった。 児童書らしいが、読ませ方によってはトラウマものな気がするのでその点は注意。
そして、何より注意して欲しいのはカバーの折り目の部分に重大なネタバレが堂々と書かれていることだ。 初めて読むときはまず目を瞑りながらカバーを外すべき。
子供に読み聞かせる戦争ネタの本に迷っている方は是非どうぞ。 とは言え、読み聞かせるかどうかは慎重に。
ぼくらの
いまさら ぼくらの を読んだ。 なお、ネタバレを含む。
人の死とそれにまつわる様々な人間の思考パターンなどが苦手でない方は是非どうぞ。
以下、ネタバレを含む
最初から13人に絞って、しかも内容的に続編が出しにくい構成にしたのはダラダラと続ける余地が無くなりとても魅力的だったと思う。
与えられる機体がどうやって決まるのかとか、淘汰される側の世界が別の世界から派遣されてきた人間の性質に依存しすぎるのが気持ち悪い、とか
いろいろと気になる点はあったがとても面白かった。
それと、ダンガンロンパV3にいろいろと似ていた。 あちらほど個々人のキャラが立っているわけではないが。
ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期 - PS4
- 出版社/メーカー: スパイク・チュンソフト
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: Video Game
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永遠の0
今更 永遠の0 を観てきた。
通りがかった映画館で何故か上映されており、実は今まで観たことが無かったことに気付いたため。
これだけ観ると真珠湾攻撃を仕掛けた日本が頭おかしいように感じるのだが、それはここまでの経緯を詳しく知らないせいだろうか、と思いこの辺に関する資料を何か読んでみたくなった。
予てから実感はあったのだが、日本史世界史共に歴史に関する知識が無さすぎる。
井上真央がなんだかとてもとても残念だったが、ストーリーも含めてその他はとても良かったように思う。素直に感動できた。
未視聴の方は是非どうぞ。
最後に、川崎のTOHOシネマズのスタッフの方。「車椅子から移ってこの席に座るのは絶対不可能だろう」というような席をアサインするのはやめていただきたい。 全てのスクリーンの席の配置は把握できていないかもしれないが、それがわかるような見取り図を用意しておけば済む話だろうに。
22年目の告白 -私が殺人犯です-
22年目の告白 -私が殺人犯です- を観てきた。
筋トレからの帰り道に映画館を見つけ、ふらっと入ってみたらちょうどいい時間の回があったので何となく。 シネコンとは言え、家から徒歩圏内に体育館と映画館が両方あるのはとても良い。
何回かのどんでん返しを繰り返して真相が明らかになる、という形式に関して言えばよくある作品だったように思えるが、最初から最後まで、素直に楽しむことが出来た。 藤原竜也が出演する作品は安定感抜群、という認識を新たにした次第。確かるろ剣以来。
その主演の藤原竜也。仮に劇中での年齢が現実と同じ35歳だとしたらだいぶ不自然なのに劇中でそのことに触れてくる人が誰もいなかったことにちょっと違和感を覚えた。
3月のライオンの神木隆之介の例もあるし、その辺は突っ込むのがヤボってものか。
とはいえ、イメージも含めてやはりこの手の役柄にははまり役だと思う。
重要な役割を持つ登場人物が少なめなので、名前を顔と劇中での役割を一致させるのがとても苦手な私にとっては優しい映画だった。
少し意外ではあったが途中で後ろの方からすすり泣くような女性の声が聞こえてきたので、人によっては泣き所がある作品なんだと思う。
人が死ぬシーンが苦手でない方は是非どうぞ。