僕です。

車椅子とかソフトウェアとかコーヒーとか本とか

厚労省の広報誌に私の記事が掲載された。

厚生労働 という厚生労働省の広報誌の6月号、「ハンディと共に生きる」というコーナーに私のことが掲載された。

[雑誌紹介] www.mhlw.go.jp

[目次] http://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2017/dl/1706_01.pdf

そもそものきっかけは、同雑誌の編集部の方がこのQiitaのポエムを読んだことらしい。

qiita.com

露出を増やして悪いことはあるまい、と思い取材協力の依頼を引き受けたのだが、いろいろと思うところがあったので書き留めておく。

取材の中で

内容としては私の普段の生活のことやソフトウェアエンジニアとして働くようになった経緯、などごくごくありふれたものだった。

ただ、「日常生活で困っていること」や、「一人暮らしのための工夫」といった内容を無理に引き出そうとしている感じがあり、「特に困っていない」としか答えられないのが若干心苦しかった。

また、「通勤ラッシュを避けて通勤できるように会社が配慮してくれている」という事実が無いのが不満な様子だったように記憶している。

ちなみに現在の勤務先は勤務体系が非常に緩く、午前中に職場にいれば特に何も言われない、という状況のため通勤ラッシュとは無縁だ。

その後の校正の中で

本来であればエスカレーターを利用している写真を掲載していただけるはずだったのだが、厚労省から以下の理由でストップがかかったらしい。

  • 車椅子ユーザーが実際に真似をしたら危険であること
  • 車椅子ユーザーがエスカレーターを利用しなければならないような状況を避けられるように環境の改善に取り組んでいる最中であること

1つ目の理由は、確かに。怪我をしたときにこの雑誌にクレームが入る、などのリスクがあることを考えたら納得できる。

だが、2つ目の理由は本当に全くそうなっていない現状を見ているのか、と疑問に思う。 車椅子ユーザーが移動や日常生活に不便を感じる現状があるからこそこのコーナーの存在意義があるわけで、そうでないなら車椅子での生活は「ハンディ」ではないだろう。 私自身は「車椅子ユーザーでもエスカレーターを使える」という事実の啓蒙が最も有意義な内容だと思っていたので、これは結構残念なことだった。

終わりに

  • 上記のような感想ではあったが、非日常的な体験が得られて楽しかった。
  • 表紙が向井理の笑顔でとても爽やか。一家に一冊、是非どうぞ。
  • この話のオチとして、実は今月末で今の会社を退職し、来月から新しい会社で働き始めるため記事の内容が正しいのは今月中だけだったりする。