とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話
とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話 を読んだ。
- 作者: 佐倉色
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2017/06/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ネット上での騒ぎのことは全く知らなかった、というか恐らく興味が無かったのでスルーしていたのだが、とても面白かった。
「悪気無く、飽くまで『その場を切り抜ける手段』として約束をする」タイプの人って結構どこにでもいるもんなんだな、と感じた。
厚労省の広報誌に私の記事が掲載された。
厚生労働 という厚生労働省の広報誌の6月号、「ハンディと共に生きる」というコーナーに私のことが掲載された。
[雑誌紹介] www.mhlw.go.jp
[目次] http://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2017/dl/1706_01.pdf
そもそものきっかけは、同雑誌の編集部の方がこのQiitaのポエムを読んだことらしい。
露出を増やして悪いことはあるまい、と思い取材協力の依頼を引き受けたのだが、いろいろと思うところがあったので書き留めておく。
取材の中で
内容としては私の普段の生活のことやソフトウェアエンジニアとして働くようになった経緯、などごくごくありふれたものだった。
ただ、「日常生活で困っていること」や、「一人暮らしのための工夫」といった内容を無理に引き出そうとしている感じがあり、「特に困っていない」としか答えられないのが若干心苦しかった。
また、「通勤ラッシュを避けて通勤できるように会社が配慮してくれている」という事実が無いのが不満な様子だったように記憶している。
ちなみに現在の勤務先は勤務体系が非常に緩く、午前中に職場にいれば特に何も言われない、という状況のため通勤ラッシュとは無縁だ。
その後の校正の中で
本来であればエスカレーターを利用している写真を掲載していただけるはずだったのだが、厚労省から以下の理由でストップがかかったらしい。
- 車椅子ユーザーが実際に真似をしたら危険であること
- 車椅子ユーザーがエスカレーターを利用しなければならないような状況を避けられるように環境の改善に取り組んでいる最中であること
1つ目の理由は、確かに。怪我をしたときにこの雑誌にクレームが入る、などのリスクがあることを考えたら納得できる。
だが、2つ目の理由は本当に全くそうなっていない現状を見ているのか、と疑問に思う。 車椅子ユーザーが移動や日常生活に不便を感じる現状があるからこそこのコーナーの存在意義があるわけで、そうでないなら車椅子での生活は「ハンディ」ではないだろう。 私自身は「車椅子ユーザーでもエスカレーターを使える」という事実の啓蒙が最も有意義な内容だと思っていたので、これは結構残念なことだった。
終わりに
クッションを購入
外出に使用する車椅子用にジェイ-フュージョンクッションを購入した。
利点 (ROHOクッションと比較して)
- 緩衝材が空気ではなくジェルのため、不意なタイミングでパンクする心配が不要。これが何よりの利点。
- 姿勢保持機能が比較的優秀。上半身のバランスが取れない人には有利だろう。
欠点 (ROHOクッションと比較して)
- 厚い。そのためホイールの漕ぎしろが少なくなる。また、フットプレートの高さを調節しないと脚が落ち着かない。
- 上記に関連するが、厚さのオプションが無い。ROHOで言うミドル程度の厚さのものがあればよかったのだが。
ただ、特注になるがカタログから1cmほど薄くなるものは発注することが可能。実際私はこの薄い方を発注した。
価格は標準のものと変わりないため、少しでも薄くしたい場合にはこちらを選択するのがベターかと思う。
また、この類のものの例に漏れず、税抜58,000円となかなか良い価格だ。 ただ、ROHOもこの程度の価格なため上記の利点、欠点には含めなかった。
下半身が極端に痩せていてROHOの10cmのクッションでないと不安、というような事情が無いのならばクッションの選択肢の1つとして検討してみるのも良いと思う。 なお、私の場合は少しでも早く手に入れたかったため全額自己負担で購入したが、恐らく正式な手続きを踏めば助成金の対象になるはず。
筋トレ
墨田区総合体育館で筋トレしてきた。
↓この本の影響でエンジニア界隈で筋トレ熱が高まっている
- 作者: ジョン・ソンメズ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: Kindle版
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新居の徒歩圏内に上記の体育館がある
- 身障手帳を持っていると270円で2時間、自由にトレーニングルームが使える
と、筋トレを始めるための条件が狙ったように揃っておりとても良い。 とは言え皆考えることは同じようで、仕事上がりの時間帯に行くとなかなか混んでいるようだがそれは仕方あるまい。
実はきちんとした形で筋トレするのは初めてなので、どんな変化が起こるのが楽しみだ。
そして、せっかく筋トレをするのでプロテインも飲んでみることにした。
ザバス ホエイプロテイン100 ココア味【50食分】 1,050g
- 出版社/メーカー: 明治
- 発売日: 2014/02/24
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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美味しいものではないが、幸いそれほど飲みづらいものではない。 まずはこれを飲みきることを目標に。そのころには習慣化されているだろう。
懐かしい筋肉の疲労が心地良い。
パラッパラッパー
PS4向けにリメイクされたパラッパラッパーを購入してプレイした。
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/04/20
- メディア: Video Game
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ちなみに初代PS向けの原作は小学5年生のときのお年玉で購入した。 実家から母の実家に向かう途中のコンビニでもらいたてのお年玉を使って購入し、 普段はゲームをやらない母、祖母、叔母まで巻き込んで母の実家で楽しくプレイしたのをよく覚えている。
パラッパラッパー PlayStation the Best for Family
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- 発売日: 1996/12/06
- メディア: Video Game
- 購入: 1人 クリック: 13回
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そんな思い出補正があるにも関わらず、いや、そんな思い出補正があるから、と言うべきか。 これはプレイしていてとてもつらくなってしまった。
まず第一に、やはりこれは一人でやるものではない。 音ゲーの中でも極めてファンシーなものなので、一人で黙々とやりこんでいるととてもつらくなってくる。
そして第二に、コントローラーに対する反応が悪すぎる。 △を押してからパラッパが実際にキックするまでに明らかなタイムラグがある。 その上でタマネギ先生に「Again」とか言われると異常にイラッとする。 結局一度タマネギ先生からリテイクを食らっただけでやる気を失って放置してしまっている。
と、以上のように今の私がやるべきゲームではなかったが、 家族や恋人、友達などで集まってゲームをやる機会がある人にはいいゲームであろう。 画像が初代より滑らかになっていてアニメーション感覚で楽しみやすくなったのは間違いないので。
一緒にプレイする人が周りにいる方は是非どうぞ。
引っ越し
引っ越した。
約2年過ごした戸越の旧居を引き払い、新居は押上、スカイツリーのほど近く。 いろいろな面で快適になりとても良い。
2年間旧居で生活してみて、私程度の障害で常時車椅子で生活する人間が物件選びの際に気を付けないといけないことに何点か気付いたので書き留めておく。
1. 玄関脇の洗濯機置場は最悪
玄関に入ってすぐ脇の部分に洗濯機置き場があるような構造の部屋。これは最悪だ。絶対に避けなければならない。 玄関で室内用の車椅子に乗り換える運用をしている場合は尚更だ。絶対に避けなければならない。 理由は容易に想像がつくと思うが、乗り換えるために車椅子を置かなければならない関係で洗濯機の運用が極めて面倒になる。 車椅子を乗り換えない生活をしている場合でも、玄関には大抵下足を脱ぐためのスペースに段差がある。 この段差のせいで洗濯機の運用が極めて面倒になる。
重ねて言う。 玄関脇に洗濯機置場がある部屋は何があっても避けるべきだ。 2年間、とても苦労した。
2. 独立の洗面台が欲しい
ここでは風呂トイレ別の物件であることを前提に話す。 一人暮らし向けの物件だと風呂の中にしか洗面台が無い部屋が割とメジャーだが、日常用の車椅子に載ったまま風呂の中に入るのは極めて困難、言ってしまうと不可能な場合が多い。 かと言って歯を磨いたり顔を洗ったりするのにわざわざ風呂用の車椅子に乗り換えたり風呂の台に乗り換えたりするのは現実的ではない。 その結果、キッチンのシンクで洗面も行うことになるため物が増えキッチンが狭くなる。 また運用法にもよると思うが、正直に言ってしまうと少なくとも私のような運用でカテーテルで導尿している人の場合には集めた尿を洗面台に流すのが一番楽だ。 かと言って、一人暮らしで誰も気にしないとは言えさすがにキッチンのシンクに尿を流すのは抵抗がある。
以上のことから、特にカテーテルで導尿している人の場合には独立の洗面台があると生活が格段に楽になる。これは間違いない。
3. ベッド下の収納は諦めるべき
ベッド下のスペースが無駄になるから衣装ケースなどを置く、というのは一般的だと思うが常時車椅子に乗る必要がある人間にとってこれはあまり得策ではない。 何故かと言うとケースの中身を出し入れするのにとても苦労するからだ。 ベッドの下の衣装ケースにしまってあるものを取り出すために目一杯前かがみになるととても苦しい上、時折車椅子から落ちたりする。
4.無くなるのが恐ろしいからとカテーテルを異常に節約しすぎるのは良くない
↓こうなる。
最後になるが、一人暮らしせずに済むならそれに越したことはない。